Control System
 
ホームへ自動車研究所
 
WGNC34 STAGEAChassisEngine SystemParts ImpressionOther
ステージアのエンジンコントロールについて・・・

管理人のステージアのECUは管理人オリジナルデータに書換えてあります。
ステージアのECUは大きく分けて前期と後期に分かれます。
前期型は基本的にECR33系と、後期型はER34系と構造が似ているようです。
ECR33型のECUは追加基盤が入手困難であったりROMそのものが非常に高価な事から自分でROMを書換える事は困難です。ER34系のECUは追加基盤も比較的入手しやすく価格も手頃な為、ROMの書換えの敷居は低いと思います。しかし、年式によってECUの構造は若干違っているようです。

RS-Four SのECUは基本的な構造としてER34系と同じ様です。その為、追加基盤もER34系のモノが使用できます。しかし、R32系やS13系の情報はネット上に沢山ありますがER34系の情報は殆ど出回っていないのが現実です。各データのアドレスもこれまでの日産車とはガラッと変わったようで情報収集に苦戦しました。

管理人のECUは追加基盤を刺して27C512のROMを2つ使用しています。基盤によって使用するROMの型が若干変わるので注意が必要です。また、最近は電気的にデータの消去が出来るEEP-ROMを使用しております。データの書換え時間が短縮できラクチンです。

ECU図

ER34系のデータにはブーストリミッタがあったりと今までの日産車とは異なっています。
また、高回転域で吸入空気量が増えると点火時期が極端に遅くしてエンジンを保護しるようにセッティングされているのも特徴だと思います。これは高圧縮エンジンの為、無理なブーストアップをさせない為と思います。

純正点火MAP

これはノーマルの点火マップです。赤で囲んだところをご覧ください。その周りと比較して点火時期が急激に遅角されている事がわかります。この為、ノーマルデータでブーストアップをしてもパワーは余り出ませんしエンジンフィーリングも最悪です。そこで、気持ち良く走れて、エンジンを壊さない為に適正な値を入力します。もちろん燃料マップも適正な数値をいれなければいけません。RBエンジンは点火時期の設定で物凄くフィーリングが変わります。点火時期の設定はエンジンの持っているチカラをきっちり引き出す重要なキーワードです。

 
必要な機材について・・・

ここに挙げる機材はあくまで管理人の場合です。
最新の機材を使う場合は必要ない物もありますのでご注意を。

・パラレルプリンタポートとRS232Cポートを持つノートPC
 (現在はIBM X60にPCカードを刺してパラレルポートを使用している)
・27C512等のROMを焼けるロムライター(ChipMaxを使用・このライターをパラレルケーブルにて接続)
・ECUの点火時期やIJの噴射時間の監視ツール(MDM-100かNISSAN DataScanどちらかを使用)
・排気温度計

最低、上記の機材は必要になると思います。
本当は空燃比計もあればもっとセッティングを詰める事が出来ると思います。

つづく